成長すると、それだけでは無いって事が分かって来るのだと思います。

力で相手を制するのではなく、仲良くなって、交流を深める事が大切、
この絵本を読んでそんな風に感じました。
作者のケネス・クレーグルさんは、主人公のヘンリー君が冒険をする事で、
成長する姿を描きたかったのかも知れません。

そして、まだ見ぬ場所への冒険は、人を成長させます。
この絵本では、ヘンリー君が怪物たちに挑戦しようとしますが、
実際に怪物に出会わなくても、知らない場所で知らない人と出会う事で
得た経験は、今までの自分を見つめ直すチャンスでもあり、
必ず、自分のプラスになるものです。そこから得た経験を、
自分の未来に活かす事は人にとって大切なのではないでしょうか。

対立するよりも、違う解決方法を見つけて、
お互いの良い所を合わせ持って成長して行く事、
そんなヒントがこの絵本の中には描かれているのかも知れません。

この作品は海外で出版されましたが、
きっと何処の国でも、同じような問題があるのでしょう。
次の世代にも、「未来を見据えて考える力」を伝えて行ければいいですね。