本

著者 : 石原敏子
出版社 : 関西大学出版部
ISBN 978-4-87354-701-5
石原敏子先生のアルファベット順にお気に入りの絵本を紹介して行く本が出版されています。
A の All Aboard (出発進行)から始まり、ブルーノ・ムナーリなどの本を紹介したZero まで続くのですが、それぞれの本の内容や作者の紹介、その本との出会いなどがテンポ良く進んで行きます。
私も以前、ブログで紹介した事のあるクレメント・ハードさんの「The World Is Round」(せかいはまるい)などの他、H.A.レイさんのひとまねこざるシリーズから、「Curious George Goes to the Hospital」、デビット・マコーレイさんの「Unbuilding」など、楽しめる本が登場します。
本の紹介以外にも、石原先生のご実家が喫茶店を営んでいて、ジャズが流れていたので、昔からジャズが好きであった話などを読んでいると、シャンソンが好きで、いつも店で流れていた東京国立の喫茶店「邪宗門」のマスターの事を想い出したり、
他にもボブ・デュランの事が書かれているぺージでは、私が古絵本店を始める切欠になった出版社の社長がボブ・デュランを好きだった事を想い出しました。
視覚の絵本と聴覚の音楽とは違う分野のような気がしますが、絵本好きな方に音楽好きな方が多い事は確かなので、好きな本を読む事と好きな音楽を聴く事は、人間に同じような感覚を与えるのかも知れません。
石原先生は長い間、大学で言語学を教えていましたが、こういう形で、自分が好きな本や音楽を次の世代に紹介頂いている事に感謝します。
今は、情報だけは見つかり易い世の中になりましたが、本として残したものは、信頼性が高いと感じます。それは、本として出版するのに多くの人が関わり、多くの時間が掛っているのが大きいのかも知れません。
手間を掛けて大切に作られたものこそ、いい作品になる。この本を読んでそんな風に感じました。
今回、ご紹介した「絵本を楽しむ26文字の旅」はファビュラスでも数冊ですが販売しています。
無くなり次第、ファビュラスでの販売は終了になります。ご了承願います。