F.O.Bスタッフ雑記

神戸・元町 アメリカ古絵本専門店 Fabulous OLD BOOK スタッフ達の日々のアレコレです。

アメリカ

DONALD and the GOLDEN CRAYON

最近気になった絵本を紹介します。
アメリカ大統領のドナルド・トランプ氏を描いた「DONALD and the GOLDEN CRAYON」という作品です。




これはアメリカの有名な絵本「HAROLD and the Purple Crayon(ハロルドとむらさきのクレヨン)」のパロディ版なのです!


タイトルの「ゴールデンクレヨン」は、トランプ氏が金色のペンで署名しているのを知って決めたようです。
こういったパロディの絵本が出版されるのも、アメリカらしいと思います。


「HAROLD and the Purple Crayon」の作者はクロケット・ジョンソンさん。
初期の作品「バーナビー」などは、風刺的です。

「DONALD and the GOLDEN CRAYON」の作者、ピート・シャウワー氏は、
クロケット・ジョンソンさん風刺作品を描いていた事を知らなかったようですが、
それでもハロルドが自分で世界を作り上げて行くお話からトランプ氏を連想したようです。



裏表紙▽




メキシコとアメリカとの壁▽




気候変動や汚染など▽




#45 (45番)とトランプ氏が乗ったボートなどに書かれているのは、アメリカ45代大統領から来ていると思われます。


久しぶりに興味深く読んだ一冊でした。
本当の自由主義の国では、国の代表者を批判する事も自由に出来なければいけなのかも知れません。
この絵本が出版されているという事は、アメリカに自由が存在する証なのではないでしょうか。
自分たちの国は、自分たちで作って行く。
そしてそれが間違った方向に進んでいると思ったら、意見を自由に言う事が出来き、正しい方向に変えて行く事が出来る。
世界の、どこに住む国の人であっても、それが理想なのだと思います。

ちなみに、トランプ氏をアメリカで支持する人達は、法律で支配されているアメリカという国の中で
自分が正しいと思う事をする姿や何度失敗をしても這い上がって来るヒーロー的な存在を望んでおり、
経営者的な駆け引きの上手さを認めているのではないでしょうか。トランプ氏の評価がどうなるのか、
私も気になるところです。

<DATA>
著者 P. Shauers
出版社 : SCHIFFER PUBLISHING
ISBN : 978-0-7643-5655-1

アメリカ

オバマ氏再選

アメリカ絵本を中心に扱うファビュラスならば、
今回のアメリカ大統領選挙も注目していなければいけないのが当然!!
・・・という事で、店内にあるアメリカ選挙関連のグッズをご紹介します。




2008年のアメリカ大統領選挙に際に作られたオバマ氏支持のバッジです。





Democrat Party (民主党)のバッジです。





民主党だけを紹介するのも、何なので、
Republian Party (共和党)のバッジもご紹介します。


なぜ、共和党が象のマークで、民主党がロバのマークなのか?

新聞に風刺画で描かれた事でアメリカで広まった説などがあるようで、
共和党の象は、「大きな象のごとく、雄大」という意味合いがあるようです。
民主党のロバは、歴代の大統領立候補者の中に、ロバに似た顔の候補がいたという話があるとか?


いずれにしてもアメリカでは、いろいろな選挙グッズや支持グッズが出ています。





Democrat Party (民主党)のハンカチ








日本でも人気があるドリームペッツのボクサー象は、
Republian Party (共和党)です。
ドリームペッツにはロバ(民主党)のボクサーも存在します。

ほとんどのドリームペッツは、
楽しい「ただのぬいぐるみ」だと思っていますが、
一部に意味合いを持っているキャラクターもあるようです。

カンガルーのぬいぐるみの名前がマチルダ(Matilda)なのは、
オーストラリア原産のカンガルーと、
カンガルーがお腹に袋(バッグ)を持っているところから、
バッグを担いで旅をする唄を歌った、
オールトラリア民謡の「Waltzing Matilda」の、
マチルダから付けたと思われます。




ホワイトハウスを題材にした作品と歴史が描かれた絵本です。

日本では首相官邸を描いた絵本作品は出ていないと思います。
それだけ、アメリカでは「政党」や「選挙」や「政治」などを、
子供の頃から自然と学ぶような仕組みになっているのでしょう。


アメリカでは、選挙前に住宅地を通ると、沢山の家が当然のように、自分の庭に支持政党の候補者の旗を立てています。
以前、熱心な共和党支持のアメリカ人に理由を尋ねたところ、
「自分の支持する政党や候補者の良さをもっと多くの人達に知って欲しいと思うから」とのでした。
こんなところも、アメリカ人の積極性を感じます。

アメリカ

テキサスに、もう一度



店主はアメリカの ほぼ全部の州に足を踏み入れた
(残りは、ハワイとノースダコタ州!)らしいのですが、

一番好きなのは、テキサス!
何といっても、好きな本屋のおじさんがいますから。



私は、風景も大好きです。期待している「アメリカの風景」がいっぱいあります。
・・・「仕入れ先」としてはイマイチかもしれないけど★

仕事抜きで、ゆっくり行ってみたい場所です。




友達が作ってくれたクッキー!

アメリカの全部の州があったのですが、最後まで取っておいたのは、

もちろんテキサス!

アメリカ

1968年6月6日。ロバート・ケネディが、ロサンゼルスのアンバサダーホテルで暗殺されました。
兄のジョン・エフ・ケネディは、日本でも有名ですが、弟のロバート・ケネディの事を知っている日本人は少ないと思いますが、アメリカでは、兄のジョンと同様にロバートも人気の政治家でした。

ケネディ兄弟の事を調べているうちに、私は、兄ジョンよりも、ロバートに心惹かれていきました。
今日は、追悼の意味も込めて、私の知るロバート・ケネディをご紹介いたします。



POST誌やLOOK誌の表紙を飾るロバート・ケネディ↑
以下、ロバートをボビーと略します。



自由の女神を中心に、兄のジョンと弟のボビーの柄が入ったラグ↑

兄のジョンがアメリカ大統領の時、弟のボビーは司法長官を務めていました。
兄が亡くなった4年後に、弟のボビーも民主党の大統領候補を決める予備選に名乗りを挙げますが、かなり、急な立候補だったようです。
最近でも、「なぜ、ボビーが大統領予備選挙に立候補したか?」が話題になる事があるようです。
一部では、「兄の不審死を解明する為ではないか」等と言われているようですが、本当は、ジョンソン大統領が、受け入れなかった「ベトナム戦争を終結させる事」が目的ではなかったかと思います。
元々、司法長官であったボビーが、兄の殺された理由を知らないはずがないのです。



選挙戦も含めて、兄のジョンと同様にボビーもバッジが作られましたが、このバッジはボビーが亡くなった後に作られた物で、ボビーの死を惜しんだ言葉が書かれています。



LIFE誌の表紙を飾るボビー・ケネディ↑



ボビーが亡くなった後に、リリースされた曲『ABARAHAM, MARTIN AND JOHN』
歌は、オールディーズ好きなら御馴染みの『Runaround Sue (浮気なスー)』を歌っている。Dion & The Belmonts (ディオン&ザ・ベルモンツ)の、DION が歌っています。

歌詞は、こんな感じです。

Anybody here seen my old friend Bobby?
Can you tell me where he's gone?
I thought I saw him walkin' up over the hill,
With Abraham, Martin and John.

「私の古い友人達は何処へ行ってしまったのだろうか?」という感じでしょうか。
エイブラハム(・リンカーン)、ジョン(・F・ケネディ)、マーティン(・ルーサー・キング・ジュニア)、最後にボビーに向けての言葉が出てきます。
つまり4人に向けての追悼の歌なのです。




Abraham Lincoln
エイブラハム・リンカーン
1809年2月12日ケンタッキー州生まれ。7歳からイリノイ州で育つ。
第16代アメリカ合衆国大統領であり、奴隷解放宣言で有名。
1865年4月14日フォード劇場で暗殺される。

※ イリノイ州シカゴで、リンカーンの本や資料だけを専門に扱う古本屋に入った事を思い出します。
宝石など高価な物を扱う店と同様に、外でチャイムを押して、店員の確認後に入店出来る店でした。




John F. Kennedy

ジョン・ケネディのグッズも沢山出されており、アメリカでは、今でもファンクラブがあるようです。




Martin Luther King, Jr.
マーティン・ルーサー・キング・ジュニア
1929年1月15日生まれ。公民権運動の指導者。

1963年4月12日にバーミングハムで行われた抗議デモの際、自らバーミングハム市警に逮捕され、
4月19日まで拘置所の独居房に投獄される。

1960年10月19日にジョージア州アトランタのデパートで座り込みデモを行った際にも、逮捕され、
他のメンバーは釈放されるが、キング牧師のみ、他の刑務所に移送される寸前であったのを、ニクソンと大統領選挙を争っていたケネディから任命を受けたボビー・ケネディが、判決を下さした判事を説得し解放した。

1968年4月4日に遊説活動中のテネシー州メンフィスにあるメイソン・テンプルで暗殺される。

当時、大統領予備選挙中であったボビー・ケネディは、この事件の後、インディアナポリスで演説する。
黒人達が殆どであったスラム街で、演説は行われた。
「愛と平和の使者、キング牧師が殺された。私の兄も白人に殺された。みんな家に帰って、キング牧師の家族と彼の魂の為に祈って欲しい。そして、我々が愛する祖国アメリカの為に祈って欲しい。」
というような内容の演説をした。他の地域で起こった暴動も、インディアナポリスでは起こらなかったようです。

※ 以前、James Brown(ジェームス・ブラウン)の特集もしましたが、黒人達の暴動を阻止する為に、
ある州のテレビ局では、James Brown のライブ映像を深夜まで繰り返し放送し、黒人達が外出しないようにしたとの事でした。私も以前持っていましたが、確かにそのライブ映像は、ブートレッグ(海賊版)で、
見た事があります。




Robert Kennedy
ロバート・ケネディが兄と共に残した功績は大きく、挙げると切りがありません。
ボビーが死を覚悟で、大統領予備選に立候補した事、自分達の理想の国はこうでなくてはならないという姿勢。古き良きアメリカとはこういう事なのではないでしょうか?

アメリカの古い本や、グッズ、古着などを見ていると、明らかに、この時期くらいから質が落ちて行くのがわかります。憧れていたアメリカは、この時代までなのかも知れません。日本でも、アメリカの古本を扱っている店も増えましたが、アメリカの古い物を扱うという事は、何なのか?日本で何を伝えなくてはいけないのか?少しでも多くの日本人に、いい時代のアメリカの魅力を伝えて行く事が大切なのでは?私はそう考えます。

私が好きなボビーの残した言葉です。

Some men see things as they are and say, why. I dream things that never were and say, why not.

「ある人は、ある現実を見て言う、なぜだ?と、私は不可能は夢を見る、そして言う、やって見よう....」
                                      Robert Kennedy

アメリカ

アメリカの寒波

友人のジムさんは、テキサス州アマリロに住む、古本屋のオーナー。
雑誌『ROSE✳』創刊号にて、紹介させていただいた方です。

時々、写真付きのメールを送ってくれるのだけど・・・

今日、送られてきたのは、こんな写真。
とっても寒そうな鳥たち。
実際は大変なんだろうけど、寄り集まってて、かわいい。



「寒波に襲われているニューヨークでゴミの回収が遅れている」というニュースを見たのだけど、テキサス州にも寒波の影響があるみたい。

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