本
エドワード・アーディゾーニの翻訳本『あかいえのぐ』が出ました!
『SARAH AND SIMON AND NO RED PAINT』が翻訳され、
瑞雲舎から、
『あかいえのぐ』というタイトルで発行されました!

エドワード・アーディゾーニ 作
津森 優子 訳
出版社 瑞雲舎
ISBN 978-4-907613-01-3
http://www.zuiunsya.com
こちらは、1965年にイギリスで出版された作品。
売れない画家と、その一家を描いています。
私が、津森さんの翻訳を読んで感じたのは、
「大切なものはなにか」を描いている作品ではないかという事でした。
また、アーディゾーニーの作品には、
漫画にもある様な吹き出しが使われている事がありますが、
本文とは別に、単純な単語が使われた吹き出しも、
この作品では活かされているように感じます。
内容としては、諦めずに画家を続ける父親と。それを支える家族たち。
家族の絆や古本屋さんとの繋がり、など。
人が生きて行く上で、大切な事が描かれているような気がします。
こういう作品を見ると、アーディゾーニのファンが世界中にいる事や、
人気に支えられて沢山の作品を残した事に納得ができます。
時代が変わっても、いい作品は残って行くのです。

右に置いたのは、Fabulous OLD BOOKで扱っている原書です。
アメリカ版は1966年にDELACORTE PRESS から出版されているようですが、
比較で紹介した絵本は1969年の2nd Printingです。
SARAH AND SIMON NO RED PAINT
1966年(1969年再販)
DELACORTE PRESS
Edward Ardizzone

少し色彩の濃さの違いがありますが、こういう作品を出版して貰っただけでも、感謝しなくてはいけません。
この作品が、出来るだけ多くの方に読んで貰える事を願っています。
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