F.O.Bスタッフ雑記

神戸・元町 アメリカ古絵本専門店 Fabulous OLD BOOK スタッフ達の日々のアレコレです。

書籍『英米の絵本の窓から』

関西大学外国語学科の石原敏子教授が、『英米の絵本の窓から』という書籍を出版され、11月19日(日曜)に関西大学梅田キャンパスで講演をされます。





解説されている絵本の中に、ご購入いただいた本があったり、提供などの部分に少し当店の事に触れてくださっているようです。ありがとうございます!

書籍は、ファビュラスでも少し販売させていただいております。
(完売の際はご容赦ください)

翻訳された絵本『ゆうかんな猫ミランダ』を読みました。
原作はアーディゾーニさんとエレナー・エスティスさんの作品『Miranda the Great』。
翻訳されたのは、お世話になっている津森優子さんです。




ローマの街に暮らすミランダという母猫が、戦火に巻き込まれながらも、子猫たちを引き連れて、勇敢に生き延びる姿を描いています。

子猫の成長や、助け合いの精神などの他、強いものに立ち向かう勇気、そして、どんな時にも子供を思う母猫。
母猫の生き方を、まるで人間のように(擬人化して)描いている様にも感じました。

アメリカで最初に出版されてからもうすぐ半世紀が経つ児童書ですが、現代の大人でも十分に感じられる部分がある内容だと感じました。

日本でも、この作品が多くの人達に読まれる事を望んでいます。


<BOOK DATA>
ゆうかんな猫ミランダ
岩波書店
¥1,500 + 税
著者:エレナー・エスティス
イラスト:エドワード・アーディゾーニ
訳者;津森優子
ISBN 978-4-00-115670-6

ベーメルマンスさんの「QUITO EXPRESS」日本語版が復刊されました。



絵/作 ルドウィッヒ・ベーベルマンス
訳 ふしみ みさを
BL出版


BL出版さんからの復刊です。
以前、出版された日本語版が絶版になってしまっていたので、復刊を待っていた方も多いはず!

エクアドルに暮らすペドロの機関車や船での旅を描いた作品です。
ベーメルマンスさんの作品が好きな方や、南米の雰囲気が好みの方などにお勧めです。


BL出版ホームページ↓
http://www.blg.co.jp/blp/n_index.jsp



EDWARD ARDIZZONE(エドワード・アーディゾーニ)の
『SARAH AND SIMON AND NO RED PAINT』が翻訳され、
瑞雲舎から、
『あかいえのぐ』というタイトルで発行されました!




エドワード・アーディゾーニ 作
津森 優子 訳

出版社 瑞雲舎
ISBN 978-4-907613-01-3
http://www.zuiunsya.com


こちらは、1965年にイギリスで出版された作品。
売れない画家と、その一家を描いています。

私が、津森さんの翻訳を読んで感じたのは、
「大切なものはなにか」を描いている作品ではないかという事でした。


また、アーディゾーニーの作品には、
漫画にもある様な吹き出しが使われている事がありますが、
本文とは別に、単純な単語が使われた吹き出しも、
この作品では活かされているように感じます。

内容としては、諦めずに画家を続ける父親と。それを支える家族たち。
家族の絆や古本屋さんとの繋がり、など。
人が生きて行く上で、大切な事が描かれているような気がします。

こういう作品を見ると、アーディゾーニのファンが世界中にいる事や、
人気に支えられて沢山の作品を残した事に納得ができます。


時代が変わっても、いい作品は残って行くのです。




右に置いたのは、Fabulous OLD BOOKで扱っている原書です。
アメリカ版は1966年にDELACORTE PRESS から出版されているようですが、
比較で紹介した絵本は1969年の2nd Printingです。

SARAH AND SIMON NO RED PAINT
1966年(1969年再販)
DELACORTE PRESS
Edward Ardizzone




少し色彩の濃さの違いがありますが、こういう作品を出版して貰っただけでも、感謝しなくてはいけません。

この作品が、出来るだけ多くの方に読んで貰える事を願っています。

YAKI YAKI

たかい よしかず さんの作品「YAKI YAKI 」(ヤキヤキ)がフランスで出版されました。




以下のタイトル3作品がシリーズで出版されています。


YAKI YAKI Joyeux anniversaire, Lady Koala !

ハッピーバースデーレディーコアラ

出版社 MILAN
ISBN : 978-2-7459-6375-8

YAKI YAKI Les sinosaures attaquent !

恐竜と対決

出版社 MILAN
ISBN : 978-2-7459-6347-1


YAKI YAKI Prets pour la grande ecole !

マスクパンダ学校へ行く

出版社 MILAN
ISBN : 978-2-7459-6373-4




たかいさんらしいキャラクターシリーズです。




最後のページにキャラクターの紹介があります。


出版記念にサインをして貰いました。



レディーコアラ



このキャラクターはNINOとなっていますが、
たかいさんが、大学時代から好きで描いていたキャラクターという話でした。↓


ニノ



マスクパンダ

プロモーション用のアニメーションもフランスで作られているようなので、
YOUTUBU でUPされています。↓

http://www.youtube.com/watch?v=pVdrWFcS4wo

( YAKI YAKI - 7 nouveaux héros chez Milan .)

キャラクター紹介のアニメーションですが、
なかなかいいです。おもわず笑ってしまいます。





たかいさんが所属する京田クリエーションは、創業40年を迎えたようです。
これからも、Happy な作品を産み出してくれる事を期待しています。

BL出版さんから最近出された、
アリキの絵本作品『ああ神さま、わたしノリスだったらよかった』をご紹介します。




文:ポーリー・グリーンバーグ
絵:アリキ
訳:日向佑子

BL出版 ISBN 978-4-7764-0618-1 C8798


丁度、絵本講習会を行ったので、絵本を研究されている先生や、読み聞かせをされている会の方などにも、読んだ感想を伺いました。

編集をされていた担当の方とは、この本の翻訳本を出版するにあたり、出版したい理由なども伺っていたのですが、今、世界でも実在する「児童労働」についての問題などをテーマにした作品という事も、出版したい理由の1つとして挙げていました。

絵本を数多くご覧になられている先生からは、「イラストは上手。しかし、暑い中で、綿花を摘んでいるが、暑さが伝わり難く、ページ数の関係か?昼のシーンから夜のシーンに移ってしまい、間にある夕方が省かれてしまっているのが残念。
収穫した綿花のシーンが無いので、大変さが伝わり難い」という感想をうかがいました。

読み聞かせを行っている方からは、「ストーリー的には良い作品と思われる。
タイトルに「神さま」が入っていても、宗教上の関係もあり、日本の子供達には、実感が無い。
最後にお父さんから飴を貰い、棒だけ咥えて、飴は残しておく、というシーンも、今の子供達には、なぜ、そうしたのか、わかり難いかも?」という感想をうかがいました。

私自信としては、この作品のオリジナルが、1968年アメリカで出版されている事から、当時、アメリカで、問題となった「公民権運動」の影響を感じ、エズラ・ジャック・キーツなどと同様に、絵本の世界にも、社会的な影響があったのではないかと思いました。
この作品を出版した1968年当時の意図は、そうであったのではないか?と思いますが、この絵本には、他にも、働いて物を得る事の大変さや、現在でも、世界中にある格差の問題、そして、昔よりも豊かになった日本人が、行わなくなった労働や、海外の安い人件費を使って作られる物など、便利になり、安い製品を手にする事が、当然のようになった私たちにも、何か考えさせられる部分があるような気がします。

人それぞれの立場から、この作品に対しての意見は、違って来るのは当然ですが、自分の事だけでは無く、周りの人や、他の国の人達の事も考える事をテーマに置くと言った点では、この作品が日本で出版された意味合いはあるのではないかと感じました。

興味がある方は、是非、一度手にとって読んで見て頂きたいです。

つなのうえのミレット

お世話になっている翻訳家の津森優子さんが、初めて訳した絵本を読みました。



タイトルは『つなのうえのミレット』
作者兼イラスト:エミリー・アーノルド・マッカリー
出版社:文溪堂

1993年度のコルデコット賞受賞作品です。
1993年度のコルデコット賞の次点作品、エド・ヤングやレイン・スミスなどの作品は翻訳されていたようですが、こちらは翻訳本が出版されていなかったようです。

19世紀のパリを舞台に、旅芸人ベリーニと少女を描いたお話。
ミレットは少女の名前です。
旅芸人ベリーニの綱渡りに憧れたミレットは、頼みこんで教えてもらいます。
綱渡りの抱える「闇」は恐怖の象徴です。
テーマの受け取り方は様々だとは思うのですが、「少女と旅芸人との心のつながり」もしくは、「克服する事」を伝えようとしているように感じました。

興味のある方は、是非読んでみて下さい。
>>文溪堂 (出版社)
>>『つなのうえのミレット』

BL出版さんから現在出版されている
ロジャー・デュボアザン(Roger Duvoisin)作
「ごきげんならいおん」シリーズを並べてみました。





シリーズが並ぶと、気分のいいもんです。

内容を簡単にご紹介します。



「アフリカでびっくり」
1955年にアメリカ出版された作品。
動物園にいたライオンくんが、野生の世界を体験するお話を描いています。


「しっぽがふたつ」
1957年にアメリカ出版された作品。
ライオンくんの恋物語を描いています。


「ともだちさがしに」
1961年にアメリカ出版された作品。
友達のフランソワくんに会うために、動物園を抜け出したライオンくんを描いています。






「ともだちはくまくん」
1964年にアメリカ出版された作品。
吠えあう中であったライオンくんとくまくんが、
仲良くなるまでを描いています。


「たのしい 空のたび」
1967年にアメリカ出版された作品。
フランソワくんとライオンくんの旅が、
空まで行ってしまう旅行になるお話を描いています。






「すてきなたからもの」
1970年にアメリカ出版された作品。
動物園で一番大切なもの、そしてみんなの大切なものはなんなのか?を描いています。


「おくさん にんきものになる」
1980年にアメリカ出版された作品。
怪我をしたライオンくんの為に、ライオンくんの代わりをするおくさんを描いています。


個人的には、「ともだちはくまくん」なんかが好きですが、
みなさんはいかがでしょうか?

この中の何冊かは、
出版のための本探しをお手伝いをさせて頂いたので、
特に、思い入れがあります。

やっぱりロジャー・デュボアザンさんの作品はいいですね~。
沢山の人に読んで貰えれば嬉しいです。

「価値ある1冊」と聞いて、いろいろな本を想像するとは思いますが・・・

有名な作品の初版本やサイン本、限定本など、様々な価値がありますが、
本の価値は値段によって、決められてしまう事の方が多く、
本当に重要な事が忘れ去られているような気がします。

そこで、私の思う価値ある1冊をご紹介します。
昨年11月に阪急王子動物公園駅近くにあるギャラリー「5BAN」で展示予約販売されていた神谷さんの絵本です。
全て手作りの為、昨年の11月に購入を申し込んで、とうちゃくは1月でしたが、
このクラフトマンシップというか、職人魂というかに惹かれてしまいます。




『たろうとくまたのふゆごもり』神谷三郎


流通にも乗っていないし、販売目的っていう感じではないので、入手は難しいかも知れません。




裏表紙です。




背表紙です。
製本屋さんで作ったように、良く出来ています。




見返し部分も綺麗です。












ページは綴じ方の都合もあるので、袋綴じになっています。







神谷さんという人物も含めて、この人の完全手作りという事が、
この絵本の価値なのです。

ただ珍しいという事や値段が高いなどの理由で、本の評価が決まってしまうとしたら、
私には本当の面白味は感じられません。

どこに重点を置くのか?
それは、 人によって違うと思います。

これは、私にとっての「価値ある1冊」です。
本当の価値って、何でしょうか?
答えは風に舞っている~♪ かな。

文溪堂さんからジョーン・ウォルシュ・アングランドさんのクリスマスの絵本が出版されました。
今年の春に出版された2冊の作品に続いての出版です。



タイトルは「クリスマスがやってくる


今回も翻訳は、小川糸さんの文章です。

クリスマスまでのワクワクした子供達の気持ちをストレートに表現した作品。
アメリカ人達のクリスマスに対する思い入れが伝わって来る1冊です。
クリスチャンの多い国も含めたクリスマスを大切に思う国の人達から、
クリスマス・スピリッツ(クリスマスの精神)という言葉を聞く事がありますが、
宗教的発想以外にも、「クリスマスの時期は全ての人が幸せに過ごさなければならない。」という思いがあるようです。

クリスチャンでは無い人達でも、そんな精神は理解出来るのではないでしょうか?




オリジナル本と翻訳本を並べてみました。




アングランドさんがクリスマスの表紙を描いたレディース・ホーム・ジャーナル、
ファビュラスのアングランドコーナーを飾っています。


これからも、もっと日本でアングランドさんの作品を知ってくれる人が増えたらな~と思っています。

HENRI'S WALK TO PARIS

1960年代に出された絵本としては、
高い値段が付けられている『HENRI'S WALK TO PARIS』が、
2月に再販されました。

そろそろ日本でも行き渡ったのではないでしょうか。



今日は、オリジナル版と再販版の比較をしてみました。




表紙の画像です。

左側が再販本、右側がオリジナル本





裏表紙の画像です。

左側が再販本、右側がオリジナル本


オリジナル本の方が少し色が濃いような感じがします。


15,16pの画像です。上がオリジナル本です。





下の再販本の左下イラスト右側が、少しカットされているように見えます。


23,24pの画像です。上がオリジナル本です。







画面上で、どれだけ色彩が伝えられるかわからないのですが、
オリジナル本ではハッキリしている水色が、
再販本では青に近い色になっているように感じます。


それでも!
この絵本の再販を心待ちにしていた方々は、日本でも多かったはずなので、
出版してくれた事には感謝しています。

他のイラストレーターに同様の作品が無い事もないのですが、
この本がひと際高い評価を受けているのは、
Saul Bass (ソウル・バス)さんの画面の構成力やセンスだと思います。


Saul Bass (ソウル・バス)
映画『ウエストサイドストーリー』や『007ゴールドフィンガー』などの
ポスターのデザインも手掛けたイラストレーターです。


この『HENRI'S WALK TO PARIS』は、海外でも高額で取引される場合がありました。

私のアメリカ買付旅でも、手頃な金額での入手はかなり難しかったです。

発売当初、東京の有名洋書店さんでは平積販売されていたとの噂を聞きました。
もしかしたら、オリジナル本は、日本で探した方が、見つかるかもしれませんね。



再販本が出版された事で、オリジナル本の値段も落ち着くかな?と思います。


HENRI'S WALK TO PARIS : Leonore Klein / Saul Bass : YOUNG SCOTT BOOKS 1962年

HENRI'S WALK TO PARIS : Leonore Klein / Saul Bass : Univers Publishing 2012年 ISBN 978-0-7893-2263-0

ジョーン・ウォルシュ・アングランドさんの本が届きました。
翻訳本が出版されたのです。




タイトルは、『ともだちはどこ?』 『はるになると』

文溪堂
イラスト J・W・アングランド
訳 小川 糸
装幀 吉井 里江子
企画協力 津森 優子


今回の出版は、
横浜で翻訳をされている方が、ファビュラス・オールド・ブックに来店され、
原書『Spring Is A New Beginning』を購入して頂いた事がきっかけのようです。
その方は、今回企画協力で参加されています。


原書はこんな感じです。




1958年にアメリカで出版されてから、今でも贈呈本として人気のあるアングランドさんの絵本。
英語版だけではなく、ドイツ語版やフランス語版などでも出版されており、私も日本での出版の日を待っていました!


当初、ジョーン・ウォルシュ・アングランドさんは、
出版するために絵を描いていた訳ではなかったと言われています。

いくつか、伝えられている説があるのですが・・・
「都会に引っ越してさみしがっている子供たちのために描いた」
「ジョーン・ウォルシュ・アングランドさん自身がさみしい時に描き綴っていた」

そんな絵を見つけたご主人が、出版を勧め、
それから出版される事になった・・・と言われています。


アングランドさんの作品は、私も大好きで、
オープン当時から、ファビュラスにもコーナーを作っています。
日本でも、もっともっと人気が出れば嬉しいです。


初期の頃の作品は、
「人は孤独では無い」という事を描かれているような気がします。

いい作品は、時代や国を越えて愛されます。
このシリーズも、出来るだけ多くの人に読んで欲しいです!

沢山のキャラクターを世に送り出している たかい よしかず さん
エッセイ本が大日本図書さんから出版されました。




タイトル 「キャラクターデザインの仕事」
ハッピークリエーター☆たかいよしかず
大日本図書


たかいさんは、
明治マーブルチョコレートのキャラクター「マーブルわんちゃん」や、
テレビアニメーションや映画にもなった「怪談レストラン」のキャラクター達など、
次々と新しいキャラクターを生み出し続けているイラストレーターです。


この本を出版した事について、
たかいさんご本人からもお話をうかがいましたが、
なかなかバラエティに富んだ内容でした。
ご自身の経歴や信条について書かれている部分もあり、
若い世代の、
特にイラストレーターを志している方々に読んで欲しいなぁと思いました。
参考になると思います。

この本の中で、私が気に入ったページは、
「現在のあなたへアドバイス!」の章です。

自己責任とは....? のページから、引用すると、

「まず自分はどういう人間であらねばならないのか? 
そして、なぜそうありたいのか? をよく考えることが大切です。」
という文章が、印象に残りました。


私は、大切にしている「山麓素行の武士道」を綴った本を読み終わった時の感覚を思い出しました。
通じる部分を感じたのは、この一行です。

「人間、正直に生きる事が大切であり、そうする事で、全てにおいて全力が発揮出来る。」

何事も、諦めずに続ける事の大切さや重要さ。
私も含め、次の世代の人達も感じて欲しいと思います。

ベーメルマンスさんの「The Casstle No.9」翻訳本が出版されました。

『バティストさんとハンガーブルグ=ハンガーブルグ伯爵のおはなし』




BL出版さんから発売中です。↑

バティストさんとハンガーブルグ=ハンガーブルグ伯爵のおはなし
ルドウッヒ・ベーメルマンス : 作
江國香織 : 訳




「The Casstle No.9」オリジナル本です。↑

サイズは少し小さくなってしまいました・・・
これは、日本の本棚サイズ事情などもあるので、
読者の皆さんにはご容赦いただきたいところです。

この本の中では、
「Dreambox, leglifter, Friend-on-both-ends, sundrops, happy, Clawhigh, Bring-me,」
などとリズミカルな文章があるのですが、
江國香織さんがスムースに日本語に訳しています。

日本の落語を思わせるような楽しい作品です。
洋書で読むのは難しいという方は、是非、翻訳された作品を読んでみて下さい。

ベーメルマンスさんの翻訳された作品で、
ファビュラスが関わらせていただいた本はこれで3冊目になりました。
(他に2冊、遠い繋がりで翻訳されたような作品もあります)
何にしても、いい時代の作品が日本で知られていくのは大変嬉しい事です。



雑誌『edu (エデュー)』7月号増刊 2011 小学館
※現在は品切れ(残念ながら購入出来ないようです)

ファビュラス・オールド・ブックには、出版関連のお客様も来てくださいます。
お店で購入して頂いた本が、どのような形で、
活用していただいているのか、気になっていました。

昨年、ファビュラスにご来店頂いた小学館の編集の方に、
その事をお話ししたところ、イラストの指示の際
参考に使ってくださった雑誌を送ってくれました。

雑誌『edu (エデュー)』7月号増刊
東日本大震災の復興応援を兼ねて出版された雑誌でした。

2色刷りイラストなどのイメージを決める際などに、
ファビュラスで昔から定番にしている料理本などを活用いただいたそうです。



シンプルで描き表現する事が難しいイラスト世界ですが、
昔の作品を見直してくれている編集者の方々がいらっしゃるのは、
大変嬉しい限りです。
まさに、温故知新!

参考にして頂いた料理本は、仲良くして貰っているテキサスの古本屋さんと、
近所のフリーマーケットに出掛けた時に、偶然見つけた本だったと思います。
背表紙が気になって、引っ張り出してみたところ、
なかなか見事なイラストであったので購入!
それ以来、ファビュラスの定番となっているのですが、
あの時・あの場所へ出向かなければ出合えなかった可能性が大きいです。

情報を知るのはインターネットだけでは限度があり、
アメリカの古い物扱うのは、
その場所にある雰囲気を感じなければ、
表現する事も難しく、ネット上での偶然の発見は、
ドラマチックさに欠けているようにも思います。

私も「温故知新」という言葉が好きで、
常に先人から学ぶ事を大切にしようと思っています。
そして、このような形でファビュラスが探した本が、
わずかでも、お役に立てた事が本当に嬉しいです。

第3回絵本講習会

第3回目になるファビュラスオールドブック絵本講習会が行われました。

今回は、ヨーロッパの絵本文化を代表する1人である「Ernst Kreidolf (エルンスト・クライドルフ)」に焦点を当て、絵本の歴史を学びました。

一部ですが、先生にお持ち頂いた絵本をUPして置きます。



同じ花のメルヘンでも、時代によってサイズも変わっていたりします。↑





クライドルフさんの魅力は飾りページでもわかるように、丁寧に作り上げている事だと感じます。↑







「くさはらのこびと」翻訳本との比較も出来ました。↑























講師の矢野先生には、昔のヨーロッパ圏での絵本の流れや、英語の絵本よりも影響があった時代のヨーロッパの背景なども含めてお話をして頂きました。

絵本を扱う上で、なぜその絵本が評価されているのか、歴史を追って学んで行かなくてはいけないと感じています。古い物を扱うという事は、その国の歴史や背景を交えた上で、考えて行くのが当然の事と感じます。今回も貴重な絵本をお持ち頂いた先生に感謝し、ご参加して頂いた皆様のご参考になって頂けたら幸いと思っております。ご協力して下さった皆様にも感謝いたします。

Fabulous OLD BOOK

今、ご依頼をいただいた原稿を書くために、アメリカを旅した時の記録や写真を見返しています。
(また、ご報告できるようになったら書かせていただきますね)

その余韻のせいか・・・
作家で、ブルーグラス演奏家である東理夫さんの著作『アメリカは歌う。(歌に秘められた、アメリカの謎)』という本を読んでいます。

この本の事は、朝日放送のテレビ番組『ビーバップ!ハイヒール』の「歌は語る~アメリカの歌に隠されたミステリー~」という回で知ったのですが、あまりに興味深かったので、じっくり読んでみたくなり、すぐ本屋に走りました。



アメリカのカントリーミュージック、黒人霊歌、ウェスタンミュージックの歌詞を解説しながら、そこに秘められたアメリカの文化と歴史を読むと、知らなかったアメリカの一面を知る事が出来ました。
特に興味深かったのは、
「『懐かしきケンタッキーの我が家』には、暗号が秘められている」
「9 という数字が不吉とされている理由」というエピソード。

アメリカは「歴史が短い」と言われたりもしますが、丁寧に、深く研究されると、こんなにも読みごたえがある本になるのだな、と思いました。
同じ著者の『ケンタッキー・バーボン紀行』という本も読んでみたいです。 (U)

前回、テキサスの友人ジムさんから届いた雪景色の写真について書きました。

同じメールの続きに、雪に関連した話題があり、「越後国 Echigo no kuni」「Etsu Inagaki Sugimoto(杉本鉞子) 」の事が書いてありました。
杉本鉞子は、『武士の娘』(A Daughter of the Samurai)の著者です。



現在も、書店で入手できます。(ちくま文庫で発行されています)

解説をまとめさせていただきます。

杉本鉞子  Etsu Inagaki Sugimoto
1873年、長岡藩家老稲垣家に生れ、武士の娘として厳格に育てられた。
結婚によりアメリカに住むようになり、すべてがめずらしく目新しい暮らしの中で「武士の娘」として身につけたものを失うことなく、また自分にとじこもることもなく、みごとに自立した考えを身につける。

文明開化の東京、アメリカで異文化と出会い、英文の自伝『武士の娘』を著し、日米文化交流の懸け橋の役割を果たした。

『武士の娘(A Daughter of the Samurai)』は、今日に通じる女性の生き方を見る上にも、当時の風俗や生活のありさまを知るためにも、高い価値をもつ。



友人ジムさんは、日本の文化(黒澤映画、尺八、茶道、合気道、『雨月物語』などの文学作品についてについての興味や知識を持っています)
日本人である私よりも、日本の古典文化に造詣が深い、知的な方です。

ショップブログで何度か紹介させていただいた雑誌『ROSE✳』は、このジムさんについて書いた文章を載せていただきました。



当店でもご購入いただけます。ごひご一読下さい。
(U)
プロフィール
fobook
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Fabulous OLD BOOK
〒650-0011 神戸市中央区下山手通4-1-19 西阪ビル4F
※地図&アクセスはこちら
078-327-7883
水曜定休 13:00~19:00
2017年9月6日(水)・13日(水)・20日(水)・27日(水)休業予定
http://www.fobook.com/
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